宮之浦岳|日本百名山.net

日本百名山

宮之浦岳

Mt.Miyanoura

宮之浦岳

名称 宮之浦岳
よみ みやのうらだけ
所在地 鹿児島県
標高 1,936m
山系 屋久島
分類 日本百名山
難易度 ★★★
体力度 ★★★
日程 2泊3日

宮之浦岳(みやのうらだけ)は、鹿児島県の屋久島中央部の山である。

標高1,936mで、屋久島の最高峰であり、九州地方の最高峰でもある。(九州本土の最高峰は大分県の九重連山・中岳で標高1,791m)

山域は、ユネスコの世界遺産「屋久島」として登録されている。

概要

日本百名山、一等三角点百名山の一つでもあり、西日本では、四国の愛媛県・石鎚山 (1,982m)、徳島県・剣山 (1,955m) に次いで、第3の高峰である。山名の由来は、益救神社の建つ湊の集落が宮之浦と呼ばれるようになり、宮之浦集落の山岳信仰(岳参り)の山として登られたことから。

鹿児島県熊毛郡屋久島町内にあり、永田岳 (1,886m)、黒味岳 (1,831m) とで、屋久島三岳と呼ばれる。1,000万年以上前に地殻変動によって隆起したといわれており、主に花崗岩で形成されている。

屋久島では、モッチョム岳・愛子岳など麓より見える山を「前岳」、麓より見えない山を「奥岳」と呼んでおり、宮之浦岳は奥岳の一峰で屋久島最高峰である。永田岳を除き、奥岳は海岸沿いの人里からはその姿を望むことができず、山の上か海上からしか見ることができない。

地質は花崗岩からなり、山上では侵食された奇岩が多く見られる。植生は山頂部は風衝草原で、その下に屋久杉の多い樹林帯が広がる。

長年、宮之浦岳の標高は「1,935m」とされ、屋久島島内では「いつも(1)曇って(9)見えんで(3)ござる(5)」と覚えられてきたが、2001年に国土地理院が標高を測量した結果、それまで最高地点としていた三角点より、南東へ約5.3m離れた岩盤の上が最高地点である事が判明した。これに伴い、同年12月から宮之浦岳の標高は「1,936m」に改められる事となった。

登山

主な登山ルート

屋久島では登山道を歩道と呼ぶ。よく歩かれているのが、縄文杉ルートと淀川ルートである。淀川ルートは健脚者なら日帰りも無理ではないが、その他のコースは山中の山小屋に泊まることになる。

周辺の山小屋

縄文杉の近くにある高塚小屋。ヤクスギとヒメシャラの森に囲まれている。

いずれも無人の避難小屋である。

周辺の山

屋久島宮之浦岳流水

山を流れる河川は1985年(昭和60年)屋久島宮之浦岳流水として名水百選に選定されている。