穂高岳(奥穂高岳)|日本百名山.net

穂高岳

Mt.Hotaka
穂高岳

※ 画像はwikipediaより引用

名称 穂高岳
よみ ほたかだけ
所在地 長野県、岐阜県
標高 3,190m
山系 飛騨山脈(北アルプス)
分類 日本百名山
新日本百名山
花の百名山

穂高岳は中部山岳国立公園の飛騨山脈(北アルプス)にある日本第三位の高峰で標高3,190m。日本百名山新日本百名山及び花の百名山に選定されている。

概要

奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳、前穂高岳、西穂高岳などの峰々からなる穂高連峰の総称。前穂高岳以外は主に長野県松本市と岐阜県高山市の境界に位置している。

主峰は奥穂高岳であり、長野県と岐阜県の最高峰である。北は大キレットの峻険な登降を経て、南岳、大喰岳の先の槍ヶ岳に連なっている。南は奥穂高岳より西穂高岳に至る痩せ尾根を経て、焼岳へと連なる。奥穂高岳より吊り尾根を経て、前穂高岳に至り、カール(圏谷)を下れば、上高地河童橋に至る。また、岐阜県側に穂高岳山荘から白出沢を下るか、あるいは西穂高岳からロープウェーかその下の道を下れば、新穂高温泉である。

穂高岳は、剱岳谷川岳と共に日本三大岩場に数えられている。特に、涸沢岳から南岳の稜線の飛騨側には、谷川岳一の倉沢と並ぶ有数の岩場滝谷を擁する。また、前穂高岳の東側、奥又白谷の上部も角度の高い岩壁となっており前穂東壁と呼ばれる。

穂高岳登山の拠点となる涸沢は、奥穂高岳と前穂高岳に挟まれた吊り尾根よりU字型にえぐられた圏谷で、夏でも雪渓が残る。

山名の由来

その形から祭祀用具に例えて、かつては「御幣岳」と呼ばれた。穂高の名前は、1646年(正保3年)の国絵図で「保高嶽」と記載されていた。1693年(元禄6年)に穂高神社の宮司により「穂高嶽」と記載された。穂高岳の名称は、1909年に槍ヶ岳から穂高岳に初縦走を行った鵜殿正雄の命名がきっかけであるとされている

地質

穂高岳は主に穂高安山岩と呼ばれる溶結凝灰岩で形成されている。これは170 - 180万年前の破局噴火でもたらされた火山灰由来で、この噴火では1914年(大正3年)の桜島噴火の約350倍、雲仙普賢岳の噴火の約3,000倍の火山砕屑物が噴出したとされる。その噴火の後に10万年かけて2,000mほど隆起し穂高岳が形成された。

主な登路

穂高連峰は残雪期(ゴールデンウィークなど)にもよく登られるが、下記の一般向けというのは無雪期のことである。積雪がある場合はきわめて危険、あるいは通行不可能のルートもある。

一般向け

奥穂高岳

上高地 ― 上高地明神 ― 徳沢 ― 横尾 ― 涸沢 ― 奥穂高岳

上高地 ― 明神池 ― 徳沢 ― パノラマコース(屏風のコル) ― 涸沢 ― 奥穂高岳

北穂高岳

上高地 ― 明神池 ― 徳沢 ― 横尾 ― 涸沢 ― 北穂高岳

西穂独標

新穂高温泉 ― 新穂高ロープウェイ ― 西穂山荘 ― 丸山 ― 西穂独標

上高地 ― 中尾根 ― 西穂山荘 ― 丸山 ― 西穂独標

徳沢よりパノラマコース経由で涸沢に至るルートは、特に屏風のコルを越えてから北側斜面となるので、8月でも残雪により道が埋まっている場合がある。鎖やザイルが設置してあるが、道幅が細く危険な箇所もある。

健脚者向け

前穂高岳・奥穂高岳

上高地 ― 岳沢小屋 ― 紀美子平 ― 前穂高岳 ― 奥穂高岳

新穂高温泉 ― 穂高平小屋 ― 白出沢 ― 奥穂高岳

岳沢小屋から紀美子平まで(重太郎新道)は、日本アルプス屈指の急登で、途中に水場もないため、前穂高岳と奥穂高岳を合わせて登る場合には、上高地から涸沢経由で奥穂高岳、前穂高岳の順で登るのが一般的。

熟練・上級者向け

槍穂高縦走ルート

槍ヶ岳 ― 大喰岳 ― 中岳 ― 南岳 ― 大キレット ― 北穂高岳 ― 涸沢岳 ― 奥穂高岳 ― ジャンダルム ― 間ノ岳 ― 西穂高岳 ― ピラミッドピーク ― 西穂独標

上記、各山間には縦走路があるが、この内、一般向けに可能なのは、涸沢岳 ― 奥穂高岳のみである。涸沢岳より北側は、概要にも記されている様に飛騨側が滝谷となっており様相を異にする。北穂高岳、奥穂高岳双方を目指す場合には、一旦、涸沢に下るのが無難である。また、奥穂高岳 ― 西穂独標は、ジャンダルム、天狗の頭、間ノ岳の難所があり、危険な道として知られている。

奥穂高岳から前穂高岳への吊尾根を経て岳沢に下る重太郎新道は、さほど困難な道ではないが、不安がある場合には、涸沢に下る(ザイテングラードと呼ばれている)のが無難である。