日本百名山

大山

大山

大山(だいせん)は、鳥取県西部にそびえる標高1,729mの火山で、中国地方の最高峰です。日本百名山の一座で、北西側から望む整った山容から「伯耆富士」とも呼ばれています。一般登山者が目指す山頂は標高1,709mの弥山で、最高峰の剣ヶ峰へ続く縦走路は崩落が激しく危険なため利用を控えるよう案内されています。このページでは、大山の登山ルート、難易度・体力度、参考日程、避難小屋、周辺の山、登山時の注意点をまとめます。

名称大山
よみだいせん
別名伯耆富士
所在地鳥取県
標高1,729m(最高峰・剣ヶ峰)/1,709m(一般登山者が目指す弥山)
山系大山山系
種別大型のデイサイト質成層火山
分類日本百名山
新日本百名山
花の百名山
新・花の百名山
評価ルート夏山登山道から弥山を目指す一般的な日帰りルート
難易度
体力度★★
参考日程日帰り

※難易度・体力度・参考日程は、無雪期・天候良好時に一般登山道を利用する場合の当サイトの目安です。夏山登山道は初心者向きと案内されていますが、往復約6時間の行動となり、7合目付近からは急で足場の悪い区間もあります。「難易度★」は散歩感覚で登れるという意味ではありません。

大山はどんな山?

大山は鳥取県西部に位置する大型の火山で、最高峰の剣ヶ峰は標高1,729mです。中国地方では最も標高が高く、大山隠岐国立公園を代表する山の一つです。山頂部の弥山や三鈷峰などは溶岩ドームからなり、産業技術総合研究所の研究では大山火山は大型のデイサイト質成層火山とされています。

古くから信仰の対象となってきた山でもあり、大山寺周辺には参詣の歴史が残ります。『出雲国風土記』には火神岳・大神岳の名が見られ、大山寺は山岳信仰の拠点として発展しました。現在は登山だけでなく、ブナ林、大山キャラボク、山頂から望む日本海や弓ヶ浜半島なども大山の大きな魅力です。

最高峰は剣ヶ峰、一般登山の山頂は弥山

大山で特に注意したいのが「最高峰」と「一般登山者が到達する山頂」が異なる点です。最高峰は剣ヶ峰(1,729m)ですが、弥山から剣ヶ峰へ続く縦走路は崩落が激しく、鳥取県警は利用を控えるよう案内しています。そのため、夏山登山道では弥山(1,709m)を大山山頂として目指すのが一般的です。

大山の登山ルート

初めて大山に登る場合は、弥山へ向かう夏山登山道が定番です。環境省が紹介する大山登山コースは、博労座駐車場を起点に夏山登山道から弥山へ登り、下山時に行者谷分かれから大神山神社奥宮を経由して戻る約8.2km・約6時間のコースです。

ルート目安特徴
夏山登山道往復往復約6時間大山登山の定番。初めて大山に登る人にも選びやすい
夏山登山道 → 行者谷約8.2km・約6時間下山時に元谷・大神山神社奥宮方面を歩ける周回型のコース
ユートピアルート往復約6時間三鈷峰・ユートピア避難小屋方面。弥山山頂へ向かう一般ルートとは別で、難所が多い

夏山登山道

夏山登山道は、大山寺側から弥山へ向かう最も一般的なルートです。鳥取大山観光ガイドでは初心者向き、休憩を含めて往復6時間程度と案内されています。登山口から樹林帯を登り、6合目避難小屋、8合目付近の木道を経て弥山山頂へ向かいます。

前半は階段状の登山道が続き、7合目付近から傾斜が増して足場も悪くなります。8合目付近では国の天然記念物に指定されている大山キャラボクの群生が広がり、木道を進んで山頂部へ向かいます。

行者谷を組み合わせる周回ルート

下山時に行者谷分かれから元谷方面へ入り、大神山神社奥宮を経て大山寺へ戻るルートもあります。環境省の大山登山コースはこの歩き方を紹介しており、往復だけではなく大山北壁や信仰の歴史にも触れられるのが特徴です。天候や登山道の状況によっては夏山登山道を往復するなど、無理のないコースを選びましょう。

ユートピアルート

三鈷峰やユートピア避難小屋方面へ向かうルートは、夏山登山道とは性格が異なります。宝珠尾根などを歩き、夏山登山道より難しい区間を含むため、大山に初めて登る人が弥山を目指すルートとしては夏山登山道を優先するのが分かりやすい選択です。

大山登山の日程

夏山登山道から弥山を目指す一般的な登山は日帰りで計画できます。往復約6時間が目安ですが、休憩時間、混雑、天候、体力によって所要時間は変わります。特に夏は暑さによる消耗、秋は日没の早さに注意し、余裕を持って早めに登り始めるのがおすすめです。

大山の避難小屋とトイレ

夏山登山道には6合目避難小屋があり、弥山山頂には大山頂上避難小屋があります。6合目避難小屋には水場がないため、飲料水は登山前に十分な量を準備してください。頂上避難小屋のトイレは利用状況が季節や工事、天候などで変わることがあるため、登山前に鳥取県の最新情報を確認すると安心です。

大山とあわせて知りたい周辺の山

大山周辺には個性の異なる山が集まっています。大山だけでなく山域全体を知ると、次の登山先や周遊計画を考えやすくなります。

特徴
三鈷峰大山北壁の東側に位置し、ユートピアルートで登られるピーク
烏ヶ山大山の南東側に位置する鋭い山容の山
蒜山鳥取県・岡山県境に連なる上蒜山・中蒜山・下蒜山の三座で知られる山域
氷ノ山鳥取県と兵庫県の県境に位置する山で、新日本百名山にも選ばれている
三瓶山島根県に位置する火山で、大山と同じ大山隠岐国立公園を構成する山域の一つ

日本百名山を続けて巡るなら、西日本では剣山石鎚山も次の候補になります。地域ごとの百名山は西日本の日本百名山一覧から確認できます。

大山登山で注意したいこと

2026年9月時点:山頂付近で木道改修工事を実施中

鳥取県の案内では、2026年度も大山頂上付近の木道改修工事が行われており、2026年9月13日時点では木道本線が通行禁止、石室コースは通行可能とされています。工事状況は変わるため、登山直前に鳥取県「大山頂上付近工事のお知らせ」で最新情報を確認してください。

大山登山のよくある質問

大山は初心者でも登れますか?

無雪期の夏山登山道は、鳥取大山観光ガイドでも初心者向きの定番ルートとして紹介されています。ただし往復約6時間で、7合目付近からは急な登りや足場の悪い区間があります。登山靴、雨具、飲料水など基本的な登山装備を用意し、余裕のある行程で登ってください。

大山登山は何時間かかりますか?

夏山登山道は休憩を含めて往復約6時間が目安です。環境省が紹介する、夏山登山道から登って行者谷・大神山神社奥宮を経由するコースも約8.2km・約6時間とされています。

大山の最高峰は弥山ですか?

いいえ。大山の最高峰は剣ヶ峰(1,729m)です。ただし剣ヶ峰へ続く縦走路は崩落が激しく危険なため、一般登山者が夏山登山道で目指す山頂は弥山(1,709m)です。

大山で最初に選ぶ登山コースは?

初めて大山に登るなら夏山登山道が基本です。登山道が明瞭で、6合目避難小屋や山頂避難小屋があり、弥山までの定番ルートとして利用されています。積雪期やユートピアルートは条件が異なるため、別の山行として考えてください。

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参考にした公式情報