木曽駒ヶ岳
Mt.Kiso-komagatake名称 | 木曽駒ヶ岳 |
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よみ | きそこまがたけ |
所在地 | 長野県 |
標高 | 2,956m |
山系 | 木曽山脈(中央アルプス) |
分類 | 日本百名山 新日本百名山 花の百名山 |
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1泊2日 |
木曽駒ヶ岳(きそこまがたけ)は長野県上松町・木曽町・宮田村の境界にそびえる標高2,956mの山で、木曽山脈(中央アルプス)の最高峰。日本百名山、新日本百名山、花の百名山に選定されている。木曾駒ヶ岳とも表記され、また略して木曽駒と呼ばれる事もある。
概要
駒ヶ岳の名を冠する山は日本の全国に多数あり、その最高峰である南アルプスの甲斐駒ヶ岳とこの木曽駒ヶ岳に挟まれる伊那谷では、この山を西駒ヶ岳または西駒、甲斐駒ヶ岳を東駒ヶ岳または東駒と呼ぶこともある。木曽前岳(2,826m)、中岳 (2,925m)、伊那前岳 (2,883m)、宝剣岳 (2,931m) を含めて木曽駒ヶ岳と総称する場合もある。
環境
地形
木曽谷と伊那谷に挟まれた中央アルプスは、長野県塩尻市から南南西の恵那山方面へと伸びる、細長い急峻な山脈であり、木曽駒ヶ岳はその北部に位置する。標高2,600m付近の濃ガ池(のうがいけ)、千畳敷カールおよび極楽平では、氷河圏谷が発達している。駒飼ノ池などでは、氷河底湖が見られる。南東にある鋭い穂先の岩山である宝剣岳とは対照的に、木曽駒ヶ岳はなだらかな女性的な山容となっている。このため、南アルプス方面から眺めた場合には、木曽駒ヶ岳よりもむしろ鋭く尖った宝剣岳の山容が目立っている。山体の大部分が約6500万年前の花崗閃緑岩からなる。
動植物
標高1,700mから2,600mは、コメツガやシラビソなどの針葉樹林帯が広がっており、2,600m付近にはダケカンバ、さらに上部は森林限界でハイマツ帯となっている。
千畳敷カール、濃ガ池カールには、高山植物の花畑が広がっている。山頂付近には、セイヨウウスユキソウ(別名エーデルワイス)の仲間で木曽駒ヶ岳の固有種であるキク科ヒメウスユキソウ(別名がコマウスユキソウ)が自生している。宮田村の特別シンボルに指定されている。環境省と長野県のレッドリストの絶滅危惧IA類(CR)の種に指定されている。また中岳付近では、イワギキョウ、チングルマ、ミヤマキンバイなどが自生している。天狗山荘近くには、コマクサ園がある。亜高山帯から高山帯にかけては、ニホンカモシカ、ノウサギ、キツネ、イワヒバリなどが生息している。1961年(昭和36年)頃まで、南側の檜尾岳、空木岳などで見られたライチョウは、その後確認されていない。
登山
標高2,650mの千畳敷カールまでは、駒ヶ岳ロープウェイで簡単に上がることができる。山頂からは、御嶽山、乗鞍岳、穂高岳、八ヶ岳、南アルプスなどの360度の展望が得られる。南アルプスの稜線の上に富士山の上部だけを望むことができる。