浅間山
Mt.Asama名称 | 浅間山 |
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よみ | あさまやま |
所在地 | 群馬県 長野県 |
標高 | 2,568m |
山系 | 浅間山系 |
種別 | 活火山ランクA(カルデラ) |
分類 | 日本百名山 花の百名山 新・花の百名山 |
★ | |
★★ | |
前夜泊1日 |
浅間山(あさまやま)は長野県北佐久郡軽井沢町および御代田町と群馬県吾妻郡嬬恋村との境にある安山岩質の標高2,568mの複合火山。円錐型をしている。世界でも有数の活火山として知られる。
概要
数十万年前から周辺では火山活動が活発であり、浅間山は烏帽子岳などの3つの火山体と併せ、浅間連峰もしくは浅間烏帽子火山群と総称される。これまでに噴火と山体崩壊を繰り返し、現在の姿となった。大規模な山体崩壊と崩壊土砂が流出した痕跡は、遠く離れた群馬県前橋市の台地上などに厚い堆積物として残っている。現在噴火活動をしているのは、前掛火山である。山頂火口からは噴煙があがり、その周りには複合のカルデラがあり、内側の外輪山の西側に前掛山がある。北側のカルデラは山頂部から「鬼押出岩」へと流れ出た溶岩流により崩壊している。外側の外輪山には、黒斑山、牙山、剣ヶ峰などがある。
気象庁は「100年活動度または1万年活動度が特に高い活火山」として、ランクAの活火山に指定。火山活動レベルに応じた、入山規制が行われている。
1949年(昭和24年)9月7日に山域は、上信越高原国立公園に指定された。2007年、日本の地質百選に選定された。日本百名山、花の百名山および新・花の百名山に選定されている。
観光
登山
浅間山の火口付近は、火山噴火に伴い、1972年(昭和47年)より立ち入りが禁止されてきた。その後沈静期には規制が解除されたこともあるが、その火山活動に応じて地元自治体より火口からの一定の直線距離以内が立入禁止区域として登山規制になることがある。
2012年4月末現在の噴火警戒レベルは 『1』(噴火予報)
軽井沢口:国道146号線「峰の茶屋」コース
浅間山火口周辺立入禁止(火口から500メートル以内規制)。小浅間山・石尊山へ通ずる登山道は登山可能。
小諸口:「黒斑コース・火山館コース」
浅間山火口周辺立入禁止(火口から500メートル以内規制)。前掛山まで登山可能。
※以前は嬬恋村から黒斑山を経由する登山道もあったが、雨で登山道が崩壊してしまい、現在は不通となっている。
本来は火口から4kmの範囲が立入禁止とされているが、登山ルートは例外で火口から500mまでの登山が認められている。
浅間山の周辺のスポット
浅間山の南麓、長野県側には軽井沢町が、北麓の群馬県側には吾妻郡嬬恋村と長野原町北軽井沢があり、風光明媚な避暑地として古くから開発が進んでいる。
過去に流出した溶岩流の跡が鬼押出し園および鬼押出し・浅間園として整備されている。浅間園内に浅間火山博物館がある。
火山噴出物が堆積した水平面から湧水が吹き出す白糸の滝が名所となっている。
動植物
浅間山はシラビソやオオシラビソを中心とした亜高山帯の自然植生を残し、その周辺にカラマツの天然林が広がり、野生の動物が多数生息している。その中でも、イヌワシやツキノワグマなどの生息地として重要であることから国指定浅間鳥獣保護区(大規模生息地)に指定されている(面積32,218ha、うち特別保護地区947ha)。
地理
周辺の山
- 前掛山
- 黒斑山
- 小浅間山 - 山頂から西3.6kmに位置する寄生火山(1,655m)
- 浅間隠山
- 四阿山