日本百名山

間ノ岳

間ノ岳

間ノ岳(あいのだけ)は、山梨県と静岡県の県境にある標高3,190mの山で、奥穂高岳と並ぶ日本第3位の高峰です。北岳、農鳥岳とともに白峰三山を構成し、日本百名山にも選ばれています。代表的な広河原・草すべりルートは北岳を越えて間ノ岳まで往復する長大な行程で、体力だけでなく3,000m級の稜線を安全に歩く経験が必要です。このページでは、間ノ岳の登山ルート、難易度・体力度、参考日程、山小屋、アクセス、周辺の山をまとめます。

名称間ノ岳
よみあいのだけ
所在地山梨県・静岡県
標高3,190m
山系赤石山脈(南アルプス)・白峰山系
種別非火山性の山岳
分類日本百名山
山梨百名山
評価ルート間ノ岳(広河原)<草すべり>
難易度C(A〜Eの5段階)
体力度6(1〜10の10段階)
参考日程2泊3日

※難易度はA〜Eの5段階、体力度は1〜10の10段階で表示しています。評価ルートは広河原から草すべり、北岳を経て間ノ岳を往復するルートです。公的な日本百名山のグレーディングでは体力度6・難易度C、合計コースタイム16.0時間、ルート長19.1km、累積標高差は上り・下りとも約2,060mとされています。無雪期・天候良好時を前提とした目安で、残雪や悪天候時は難易度が上がります。

間ノ岳はどんな山?

間ノ岳は赤石山脈(南アルプス)北部の白峰山系に位置する標高3,190mの山です。2014年の国土地理院による三角点標高改定で3,189mから3,190mとなり、現在は奥穂高岳と並んで日本第3位の標高です。山頂は山梨県と静岡県の県境にあり、南アルプス国立公園に含まれています。

北側の北岳、南側の農鳥岳とあわせて白峰三山と呼ばれ、間ノ岳はその中央に位置します。環境省は、間ノ岳の特徴として広大な山体と山稜、大井川の源流、北沢カール・細沢カールなどの氷河地形、多重山稜を挙げています。山頂周辺は遮るものが少なく、南アルプスの高峰や富士山を望める大展望の稜線です。

北岳・間ノ岳・農鳥岳で白峰三山を構成

白峰三山は、北から北岳3,193m、間ノ岳3,190m、農鳥岳3,026mへ続く南アルプスを代表する稜線です。間ノ岳は単独の登山口を持つ山ではなく、一般的には広河原から北岳を越えるか、奈良田側から農鳥岳を越えて登ります。そのため、北岳単独よりも長い行程を前提に計画する必要があります。

間ノ岳の登山ルート

代表的なのは、広河原から白根御池小屋・草すべりを経て北岳に登り、北岳山荘、中白根山を通って間ノ岳へ向かうルートです。北岳から間ノ岳までは3,000m級の稜線歩きとなり、大きなアップダウンは少ないものの、高所で長時間行動する体力と悪天候時の判断力が必要です。

ルート主な経由地特徴
広河原・草すべり往復広河原 → 白根御池小屋 → 草すべり → 北岳 → 北岳山荘 → 中白根山 → 間ノ岳当サイトの評価ルート。体力度6・難易度C
白峰三山縦走広河原 → 北岳 → 間ノ岳 → 西農鳥岳 → 農鳥岳 → 大門沢 → 奈良田南アルプスを代表する縦走。体力度7・難易度C
塩見岳方面から縦走鳥倉 → 塩見岳 → 熊ノ平 → 間ノ岳 → 農鳥岳 → 奈良田南アルプス中北部をつなぐ長大な縦走。上級者向け

広河原から北岳を経て間ノ岳へ

広河原から白根御池小屋、草すべり、小太郎尾根分岐を経て北岳へ登り、北岳山荘へ下ってから間ノ岳を目指します。公的グレーディングでは往復16.0時間、19.1km、累積標高差は上り・下りとも2.06kmで、体力度6・難易度Cです。北岳までで終える場合より行動時間が大幅に長くなるため、山小屋泊を前提とした計画が基本です。

北岳山荘からは中白根山を越え、広い稜線を間ノ岳へ進みます。山梨県のピッチマップでは、ガスで視界が悪い場合は足元の岩での転倒や道迷いに注意するよう案内されています。森林限界を大きく超えた区間なので、強風や雷、急激な天候変化にも注意してください。

白峰三山縦走

北岳、間ノ岳、西農鳥岳、農鳥岳をつなぎ奈良田へ下る白峰三山縦走は、南アルプスを代表する縦走ルートです。公的グレーディングの「北岳→農鳥岳(広河原・奈良田)」は体力度7・難易度C、合計コースタイム18.3時間、ルート長25.3kmです。間ノ岳単独往復よりさらに長く、複数泊と十分な縦走経験を前提に計画してください。

間ノ岳登山の日程

当サイトでは、広河原から北岳を経由して間ノ岳を往復する場合の参考日程を2泊3日としています。1泊2日で歩く健脚者もいますが、往復の標準コースタイムは16時間に達します。高山病や天候変化、交通機関の時刻を考えると、余裕を持った日程のほうが安全です。

白峰三山を縦走する場合は、農鳥小屋や大門沢小屋などを利用し、奈良田へ下る別行程になります。天候や体力に応じて間ノ岳で引き返せる計画にしておくと安全です。

間ノ岳登山で利用しやすい山小屋

間ノ岳の北側では北岳山荘が最も利用しやすい拠点です。北岳山荘は北岳と中白根山の鞍部、標高約2,900mにあり、間ノ岳へ向かう縦走路上に位置します。2026年度の北岳山荘は宿泊・テント泊とも予約制です。南側へ白峰三山を縦走する場合は農鳥小屋が主要な拠点になります。

山小屋標高の目安間ノ岳登山での位置づけ
北岳山荘約2,900m北岳と間ノ岳の間にある主要拠点。間ノ岳往復に利用しやすい
北岳肩の小屋約3,000m北岳北側の拠点。広河原から北岳経由で間ノ岳へ向かう際の候補
農鳥小屋約2,800m間ノ岳と農鳥岳の鞍部。白峰三山縦走の主要拠点

広河原へのアクセス

広河原から間ノ岳を目指す場合、登山口まで一般車両で直接入ることはできません。2026年度の南アルプスマイカー規制は6月26日から11月3日まで実施され、芦安または奈良田で路線バス・乗合タクシー・一般タクシーに乗り換えて広河原へ向かいます。規制期間外は道路が冬期閉鎖となるため、出発前に最新の道路・公共交通情報を確認してください。

間ノ岳とあわせて登りたい周辺の山

間ノ岳は白峰三山の中央に位置するため、周辺の高峰と組み合わせる縦走が魅力です。ただし、間ノ岳の評価ルートだけでも体力度6の長い山行です。複数の山を組み合わせる場合は、日程と体力に十分な余裕を持たせてください。

標高間ノ岳との組み合わせ方
北岳3,193m広河原から間ノ岳へ向かう代表ルートで通過する日本百名山
農鳥岳3,026m
(西農鳥岳3,051m)
間ノ岳の南側に続く白峰三山の一座。奈良田への縦走で組み合わせる
塩見岳3,052m熊ノ平方面へ縦走を延ばす場合の候補。長大な上級者向けルート

北岳と間ノ岳を一緒に登る

間ノ岳を広河原から登る場合、通常は北岳を経由します。そのため、日本第2位の北岳と第3位タイの間ノ岳を一度の山行で歩けるのが大きな魅力です。北岳山荘を拠点にすれば行程を分けやすく、天候が悪い場合は間ノ岳往復を取りやめて下山する判断もしやすくなります。

間ノ岳登山で注意したいこと

間ノ岳登山のよくある質問

間ノ岳は日本で何番目に高い山ですか?

標高3,190mで、奥穂高岳と並ぶ日本第3位タイの高峰です。2014年の国土地理院による三角点標高改定で3,189mから3,190mとなり、それまでの第4位から第3位タイになりました。

間ノ岳は初心者でも登れますか?

当サイトの評価は難易度C・体力度6です。北岳を越えて3,000m級の稜線を長時間歩くため、登山を始めたばかりの人向けではありません。長時間の登山、山小屋泊、3,000m級の山での行動経験を積んでから計画するのがおすすめです。

間ノ岳は日帰りできますか?

広河原からの往復は公的グレーディングでコースタイム16.0時間、体力度6です。健脚者の例はありますが、一般的には山小屋泊を前提にする山です。当サイトでは2泊3日を参考日程としています。

間ノ岳の難易度と体力度は?

当サイトの山データでは難易度C、体力度6/10です。公的な「間ノ岳(広河原)<草すべり>」のグレーディングも体力度6・難易度Cとなっています。技術だけでなく、長い行動時間と標高差に対応できる体力が重要です。

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